竹工芸名品展@近代美術館工芸館

  • 2019.11.14 Thursday
  • 11:57

JUGEMテーマ:美術鑑賞

 

竹作家のお友達に誘われて、「竹工芸名品展 ニューヨークのアビー・コレクションメトロポリタン美術館所蔵」展を見てきました。

 

 

HPより引用

 

「工芸館の建物は、旧近衛師団司令部庁舎を保存活用したものです。この建物は、明治43(1910)年3月、陸軍技師田村鎮(やすし)の設計により、近衛師団司令部庁舎として建築されました。2階建煉瓦造で、正面中央の玄関部に小さな八角形の塔屋をのせ、両翼部に張り出しがある簡素なゴシック様式の建物です。丸の内や霞ヶ関の明治洋風煉瓦造の建物が急速に消滅していくなかで、官庁建築の旧規をよく残しており、日本人技術者が設計した現存する数少ない遺構として重要な文化財です。」

 

当時の面影を残すレンガ造りの建物は、工芸美術品の展示に似合っており、とても雰囲気があります。

しかし、工芸館が石川県に移転することになり、オリンピック開催の前に開館を目指すということ。

残されたこちらの建物は、今後どうなっていくのか気がかりです。

 

田辺竹雲斎氏のギャラリートークと、竹作家の友人の解説があり、とても充実した一日となりました。

 

元々は竹工芸は日用品から始まり、戦国時代に力を付けた堺の商人たちの間でお茶、煎茶道が盛んになった際に中国からの竹細工に刺激を受け現在の形に発展したそうです。

三代田辺竹雲斎氏も大阪の作家さんで思ったよりもお若い方で驚きました。

 

 

アメリカの富豪のアビーさんという方が竹工芸のコレクターで、メトロポリタンに将来所蔵されることが決まったため海外の各地で展示、大変反響を得たので日本への凱旋里帰り展示なのだということでした。

古いもので1920年代の作品から現在の作品までが、竹工芸の流れを汲みつつ展示されています。

 

竹の場合はほとんどが立体作品になるため、壁面には工芸館所蔵の平面作品が展示されていました。

 

稲垣稔次郎の木綿地型染壁掛けがバックに。とても素敵でした。

 

門田篁玉「維新」

こちらはベースになる竹かごに、細い竹ひごを巻き付けた作品で、海外で人気があるそうです。

友人によると、これだけ細い竹ひごを作るだけでとても大変だとのこと。

 

 

飯塚小玕斎「白錆花籠籃 雲龍」

こちらは、竹を切り離すことなく、半円形を平面に開いてくみ上げています。

竹をこの状態に開き、割れないように組み上げるのはとても力がいるそうです。

白黒の制作動画が流れていましたが、力業で、男の仕事だなあ〜と思いました。

 

ギャラリートークしてくださった三代田辺竹雲斎氏の作品「未来への歓喜」

田辺竹雲斎氏は、二代のお父さんに弟子入りし、10年間修行ののち襲名されたとのこと。

襲名の際に船出を祝うつもりで作られた作品が、アビーコレクションに収蔵されたのですね。

 

また氏は世界各国に竹工芸のすばらしさを広げるため、竹でのインスタレーション展示を積極的に行ってるそうです。

その際のモットーとしてはエコであること。

割竹を棒のまま輸出し、現地で会場に合わせてインスタレーション設置。

終わると解体して次の会場へ送るとのこと。

一回の展示で約1割程度の破損、廃棄があるそうですが、その分をまた足しながら移動するのですね。

なるほど〜と思いました。

 

今回の工芸館では、建物そのものが重要文化財ということだと思いますが、インスタレーションがやれなかったので、次回の巡回先の東洋陶磁美術館では「インスタレーションやります、楽しみにしていてください」とのことです。

 

色々歴史的な事や、友人からは技術的なことを学び、とても楽しかったです。

竹工芸もとても奥が深いですね。

これからもっとよく見ていきたいと思います。

 

12月8日まで。

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM