「正倉院の世界-皇室がまもり伝えた美」@東京国立博物館

  • 2019.10.29 Tuesday
  • 21:41

JUGEMテーマ:美術鑑賞

 

 

正倉院の世界-皇室がまもり伝えた美@東京国立博物館 を見てきました。

今回は天皇陛下のご即位に合わせての特別展ということで、楽しみにしていました。

 

一部原寸大での正倉院を再現してあり、改めて大きなものだと感心しました。

ただ、コンクリートなのか白い漆喰のような造りだったので、印象が違う。

やっぱり年経た感じの木材の色にしてほしかったですね。

 

歴史や美術史の教科書で見た様々な宝物の実物が〜。

1000年以上時を経たとは思えない美しさで保管されています。

 

また、宮内庁では昔の宝物の保管とともに再現も行っています。

 

螺鈿紫檀五絃琵琶を再現制作する動画が流れていました。

当代の最高峰の工芸家が丁寧にパーツを造りくみ上げた美しい琵琶。

弦には、上皇后陛下が手づからお育ての小石丸というお蚕さんの生糸が使われているとか。

本物は鳴らすことができないのですが、模造品は当時の音楽を(予想して)再現して演奏した音色が流れています。

 

こちらは、模造品の螺鈿紫檀阮威 

美しいです。

 

やはり工芸というジャンルで勉強しているので、古代の技術の再現等は見ていて心が震えます。

工業製品や新しい素材に押されて、伝統技術が失われていくこの時代に、手間暇かけて当時と同じ素材、技法での再現はいずれできなくなっていくのではないでしょうか。

貴重な最後の再現かもと思ってしまいます・・・

 

また、面白かったのは蘭奢待(らんじゃたい)と呼ばれる香木…

 

見ているだけではただの流木のようなのですが、伽羅と呼ばれるお香として使用されます。

正倉院に納められたのは鎌倉時代以前のようなのですが、入手経路は不明のようです。

 

正倉院に名高い香木があるということは歴代の支配者にとって魅力的であったようで、足利義政や織田信長、明治天皇の切り取り跡が残されています。歴史の刻まれた香木、本当にどんな香がするのでしょうか?

 

あと印象的だったのは最後の部屋に飾られた「塵芥」

文字通り、ちり、あくたです。

倉庫内で残されたごみや、何か分からない屑類は一つとして捨てられることなく、箱に納められて伝えられています。

今でも、その「塵芥」を、日々素材別に分類し、整理し続けているということで、そういった細かい作業が大好きなので、こういうところに就職したかったな〜と思った次第です。

 

教科書に載るような素晴らしいお宝ばかり、展示は11/24まで。

是非、足を運んでみてくださいね。

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